猫のこと(前編)

書きたいことがたくさんあるので
順番にひとつずつアップしていきます。



まずは猫の報告。
野良猫の件ツイートしたら、猫好きな人達が
いろいろ教えてくれました。本当にどうもありがとう。
助かりました。

その日はすごいスピードで展開があったのでした。

犬が死んでしまってから、とりあえずまだ「飼うとまたいつか死なれる」がとりついてて、次の生きものなど当分ない!と思いつつ。
保護動物の一時あずかりや引き取りのボランティアなどをしている仕事仲間に話を聞いたりして、ちょっと興味をもったりはしていた。
(ちなみにうちにいた犬は、以前知り合った人のうちに子犬が生まれたのでと譲ってもらったのだった)

その仕事仲間にもすすめられて、動物の里親募集サイトや保護犬猫譲渡会みたいなのを知らせるサイトをのぞくと、いるわいるわあらゆる種類の犬やねこ、果てはハムスターまで。

動物を捨てる人、手放す事情がある人がいるのは知ってるけど、見るだけでゲンナリすることまちがいない。
(個人的にはここで2時間ほど語りたい)
「この子はあと2日で殺処分です」などが写真の横についていて、それが1匹じゃない、何匹も何匹もいる。
もうその時点で自分がぜんぶ引き取らなければいけないような気持ちになる。
選ぶ、ということが重すぎてできない。

譲渡会みたいなものも、その会場で動物たちをみて、その場で選んでマッチングするらしい。

譲渡会にいって、もし2匹によってこられて、1匹だけ連れ帰るということが
心の弱い私にできるわけがない。ということをまず理解した。

里親ってむずかしいなあ。

と思いながら帰宅する途中、息子から着信があった。
「学校で野良猫の子どもが保護されて、先生がだれか飼えませんかっていうから飼いたい」

!!!!!!

神よ!!!
でも
まってまって。犬じゃないんでしょ。
私は猫のことなんかなんにも知りません。
ていうか私が飼う想定できるものは犬、インコ、金魚くらい!(飼育歴あり)
猫はみるのは好きだけど、あんまり心が通じ合わないのよ!!
ていうかむしろちょっと怖いのよ!!
むかし、いきなり指の股をひっかかれて大流血したトラウマが!!
だからお母さん、猫はみんながSNSに投稿してる写真みるだけでまんぞくなの!

それに!!
だれ一人として猫の世話をしたことない家族のなかに、猫がきていいのか!
いいわけがない!そうかな!どうなんだ!?

学校の階段でげっそりやせてたという子猫は、里親をのぞんだ私に「犬はよくて猫はダメなのか」と正論を訴えてくる(私の脳内猫)。
ものすごい葛藤がはじまってその日と翌日わたしはパニックになった。

「でもだれか他にほしい人いてもう決まってるかもしれないよ?」
息子のひとことに、そうだな!ふつうそうだよな!
と思ったわたしは、
「ま、じゃ、一応先生に聞くだけ聞けばぁあ??(声震えてる)」

帰宅後息子
「副校長先生が、じゃあお願いしますって!!」

!!!!!!

まってまって、それでもちょっとまって、
なんなの副校長先生ったらずいぶん気軽じゃ!?

副校長に電話「うちは猫を飼ったことがないといいますか、、」
副校長「猫はいいですよお〜きっとだいじょうぶですよお〜」

教育者がそんな簡単に生きものを!!
うちが虐待しないかとか、もっとちゃんと確認してくださいよ!!

しかたないので今度は息子に向かって

うちが猫を飼っていいかどうか、冷静に考えようじゃないのそういう資格があるかっていうこととか、生きもの飼ったら責任というものを負うのだとか、楽しいことだけじゃなくて重大責任があるということわかっているのおおおお!!

息子「ちゃんと面倒みるに決まってるじゃない!」

そんなこといって、子どもが持って帰って来たペットの世話をすんのは結局お母さんになるって定説じゃないのおおお お金だってすんごいかかるのよ、犬のときだって病気になったらすごいかかるんだから、
えさだって
トイレだって

わあわあわあわああ

息子「おれのおこずかいを使えばいいよ!」


わあわあわあわあ

わあわあわあわあ



という経過を経て、最終的に私は
どうしても聞いておかなければなことを聞いた。

「あんたは、猫の顔を見てないんでしょ。これから会いにいって(病院に預けられているので直接引き取りにいってとのこと)汚かったりぶさいくな模様だったりしたら、どうするの。やっぱりいりませんってもどってくるの!!?」

息子「なにいってんだ、どんな猫でも、飼うにきまっているだろおおおお!!!!」



!!!!!!


それが聞きたかった。


最初に息子から猫の話がきたとき、たくさんの処分されてしまうかもしれない保護動物たちから選ぶということができない私にとってみたら、誰かの世話を必要とする子猫がこんな近くにいるということは、もう運命だとしか思えなかった。

だからこそ、ほんとに世話ができるのかと、未知の分野(猫という分野)にふみだせるのかと頭が梅干しになるくらい悩んでしまったのだった。

そして実際、私にとって猫はなぞの多い生きものであった。

長くてごめんなさい、
もう少し続きます。